代表 繁 範子

好奇心があふれ出た社会人1年生

大学を卒業して社会に出たのは2002年のことでした。「いつか私も経営者になりたい」と夢を抱く社会人1年生。中小企業の経営者と出会える機会の多い、人材採用ビジネスの会社に入社しました。さまざまな業態を見て、あらゆるビジネスモデルを学ぶうちに、経営者に会って直接話を聞くことがもっともワクワクすることに気づきました。入社1年目の小娘ながら、とにかく経営者に会う工夫をするうちにトップセールスになっていました。お世話になった4年間、ずっとトップの成績をキープしました。それはおそらく、私が数字の目標を追いかけたのではなく、経営者の夢を一緒に追いかけたかったからだ!...と、信じています。いや、信じたい...かな。
経営者の方々と接するうちに、夢のイメージはより具体的なものへと変わり、自分が経営者になる未来はいつしか当然のことのように思えていました。

上海拠点の開設リーダーとして転身

2006年のことでした。今思えば、かなり無謀なヘッドハンティングをされたものです。同業の方から「繁さんってヒトを探してる社長がいるよ」と連絡をいただきました。他社を介して私に連絡が来たことにビックリです。
で、私へのオファーの内容がまたビックリ。「上海の事業拠点を立ち上げをキミに任せたい。やってみないか?」というのです。驚きのムチャぶりじゃありませんか。だって私、中国マーケットなんて知りません。中国語だって話せません。ま、新しい営業拠点の立ち上げだったら経験したことがある‥‥といっても、都内でしたけど...。
しかしそんな申し出に断然興味を示してしまうのが繁範子なのです。さほど深くも悩まずにその挑戦に乗っかりました。中国でひと花咲かせよう!と鼻息を荒くしていました。

2008年、帰国後ヒトツナギ設立

上海で暮らしはじめた2年後。私は帰国して独立を果たしました。たった2年で何がわかるのかとお考えの向きもあるでしょうが、私はこれだけは自信があります。この2年間で経験した実務の密度は尋常じゃなかった。数多の経営者の方のお話を聞き、課題へのご提案をしては「ちょっと違うな」と首をひねられ、納得いただけるまでヒアリングとご提案を繰り返した日々。自分とは比べものにならない量の、知識や経験を持つ経営者の方々にぶつかり続けたことで、そのビジョンや理念の本質をつくご提案ができるようになっていたのです。そう自負していたから、独立を無謀な挑戦だとは思いませんでした。
さまざまな企業のあり方を知って確信したことがあります。それは、どんなに良い人材を採用しても、どんなに精緻なマーケティングをしても、会社は成長しないということ。組織を成長させるための仕組みがあり「組織がいきている」ことで、組織はどんどん高みを目指すことができる。自分なりに出した答えを、様々な企業に伝えることを生業にしようと考えました。

コンサルタントではなく仕組屋

サービスメニュー<リンク貼付>をご覧頂ければ、私たちの事業がコンサルティングであることは明確です。しかし私たちがお客様に提供しているのは、研修やコンサルテーションだとは思っていません。ヒトツナギは、組織を成長させる『仕組屋』です。組織の活性化を論理的に突き詰めていくと、組織の中に仕組みを埋め込むことがもっとも効率的だと考えています。
「考える仕組み」「共有する仕組み」「カタチにする仕組み」など...。とりわけ「人が育つ仕組み」の確立は、会社を経営者の望む方向へ前進させていく上で最も重要な要素です。会社をとりまく外部環境は目まぐるしく変わっていきます。仕組みが整っていれば、その時々にリーダーがとるべき行動、評価基準、採用基準、トラブル対処、メンタル問題などなど、様々な組織問題に対して継続的、安定的に対処することができる。それができている組織は明らかに強い。私の経験は、確信に変わりました。
私は自分で得た知識を自分だけのモノにはしたくない性分で。これは広めないワケにはいきません。...というわけで、仕組屋としてのヒトツナギはあるわけです。

ビジネスパーソンではなく、繁範子。

スキルがあることも、バイタリティがあることも重要ですが、それだけで世間の信頼を得られるモンじゃありません。どんなに理論武装しようとも、どんなに正論であろうとも、評価されるのは人間です。気に入るか気に入らないか...という定量化できないフィーリングこそとても大事だと思います。そりゃ私自身だって「いい人」だと思われたい。いつもツンとしたオンナだなんて言われたくありません。とはいえ、本音を隠してもいられない。関わった企業にはどうしても成長していただきたい。そのためには耳に痛い話も臆せず突っ込む。そして、自分で言うのもヘンですが、愛嬌力だったら負けません。それが繁範子です。
気になればなるほど、その人のことが知りたくてたまらなくなります。私がジッと見つめていても、どうぞ怖がらないでくださいね。